Flex PCBの案件で利益を削るのは、材料費そのものより、見える不良を遅く発見することです。はんだブリッジ、極性違い、coverlay位置ずれが、試作や立上げをすぐに手直しと納期遅延へ変えてしまいます。
そのため調達やSQEが確認すべき点は、AOI装置の有無だけではありません。AOIをどの工程で使うのか、フレキをどう固定するのか、いつ電気検査やX-rayと組み合わせるのかが重要です。
"AOIの価値は、欠陥が高コスト化する前に止めることにあります。装置があるだけではプロセス管理にはなりません。"
— Hommer Zhao, Engineering Director at FlexiPCB
AOIが実際にできること
AOIは、実際のパネルや実装品の画像をCADデータや標準ライブラリ、ゴールデンサンプルと比較する検査です。Flex PCBでは、断線、短絡、部品欠品、極性違い、回転ずれ、見えるはんだブリッジ、coverlayやstiffenerの位置ずれを検出するのに非常に有効です。ただし、100%導通確認の代わりにはならず、BGAやQFNのような隠れた接合部は十分に見えません。
AOIをどこに置くべきか
強い運用では、配線エッチング後、SMT placement後、reflow後の各段階でAOIを使います。Flexでは治具の安定性が特に重要です。支持が不十分だと、真の不良より形状変動を拾ってしまいます。詳しくはFlex PCB製造工程ガイドと信頼性試験ガイドも参照してください。
| Defect / condition | AOI result | Extra method |
|---|---|---|
| Trace open / nick | Strong on bare flex | Flying probe confirms continuity |
| Copper short / spacing issue | Strong on bare flex | Electrical test for full coverage |
| Missing or wrong component | Strong on assembly | Usually no extra method |
| Visible solder bridge | Strong on assembly | Electrical test still recommended |
| Hidden joint under BGA/QFN | Weak | X-ray |
| Coverlay or stiffener misregistration | Strong to moderate | Dimensional check when tolerance is tight |
AOIだけでは足りない場面
BGA、QFN、隠れた接合部、積層コネクタ、高い信頼性要求がある場合、AOI単独では不十分です。通常はAOIに電気検査を組み合わせ、必要に応じてX-rayも追加します。
見積前に送るべき資料
- GerberまたはODB++、assembly drawing、stackup
- MPNとpackage情報を含むBOM
- SMT centroidデータ
- prototype、pilot、production数量
- 曲げ部、stiffener、unsupported tail、ZIF厚み目標
- 使用環境、target lead time、compliance要件
この情報があれば、見積段階で適切な検査計画を立てやすくなります。
FAQ
AOIだけで十分ですか?
いいえ。可視不良には強いですが、電気検査の代わりにはなりません。
bare flexでもAOIを使いますか?
はい。早い段階で不良を止める重要なゲートです。
なぜFlex PCBは誤報が増えやすいのですか?
形状安定性が低く、局所反りや光学条件の変化が大きいからです。
いつX-rayが必要ですか?
隠れた接合部、BGA、QFNなど、カメラで見えない構造がある場合です。
調達が見落としやすい質問は何ですか?
AOIがその製品フローにどう組み込まれているか、という点です。
次のステップ
新規案件を進める場合は、図面、BOM、数量、使用環境、target lead time、compliance targetを送ってください。AOI、flying probe、X-ray、FAI、traceabilityの要否も明記してください。DFMコメント、検査計画、見積を返します。見積依頼または技術チームへ連絡。


